すっかり忘れておりましたが2012年度の金蚤(のみw)賞受賞式にまいりたいと思います。
作品賞 「ダークナイト・ライジング」
作品としてはどうなんでしょう?ただ、映画の背景を世界情勢ではなく大阪市政に限定するとこれほどピッタリはまって的を得た作品もないでしょう。奇跡の作品だったです。
ベイン = 橋下市長
と解釈すれば全ての要素がパズルのように完成するんですよ!!過去の犯罪歴 = 戸籍 ととらえて同じマイノリティでも戸籍があって出自が明らかである故に差別され続ける被差別部落出身者と戸籍が無くて出自による差別と無縁なおかげでいい会社にホワイト・カラーの正社員として登用される在日”韓国”人たち(韓国には戸籍法がありません)に見事にはまって現在の大阪が抱える社会的矛盾と作品中のデント法は一致します!!
そして、いわゆる左派といわれてるリベラルな人たちが部落差別に対しては異常なくらい肯定的な態度を取るのもこれで納得していただける、という素晴らしい内容の映画になっておりました。というわけで作品賞は「ダークナイト・ライジング」です。ただ、個人的には主演のクリスチャン・ベールがいいとこなしでがっくりですが。
アニメ賞
「おおかみこどもの雨と雪」
やけくそみたいにタブーに触れまくった内容の作品で度肝を抜かれたので賞を授与いたします。
それにしてもこの映画に対する女性(?)たちの発狂とも言えるネット上の誹謗中傷がすさまじく、作中のお母さん・花の立場におかれた女性の社会的な困難を現実にあぶり出した点も素晴らしかったです。
特殊効果賞「バイオハザード5」
最近よくソール・バスとかがやったブリティッシュ・ニューウエーブの奇抜な演出を再評価する人がいらっしゃいますが、そういうのを現代風に焼き直してこれでもか!と劇中でやってるのがこの映画です。しかも3Dで。
わたしは関西圏の人なので「わぁ、昔のサンテレビ(古いイギリス映画を放映するのが好きだった)みたい」と思ってしまうだけなんですけどね。
最優秀3D映画賞
アニメで3Dってのが強力でした。「エヴァンゲリオン」とかの「世界系」の元祖「サイボーグ009」の映画化最新作。これが始まりにしてこれが終わりという強力な内容です。
この作品、石ノ森章太郎と赤塚不二夫が2人でトランス状態になりながら描いた物語なんですが、この映画も結局最後にはトランス状態になって003が「これでいいのだ」と言って終わるという「赤塚不二夫乙!」というとんでもないエンディングでした。ウソだと思うなら見てみ。
あと、作品中に出てくる「天使の化石」どう見てもヘルズエンジェルスのシンボルマークのデスヘッドなんですけど(笑
おまけ
最低映画賞 及び 最低企画賞
予告編の段階で主演のダニエル・クレイグがクラウス・キンスキーの隠し子であることがハッキリ分かる「007」の最新作。
中東ではイスラエルがガザを空爆して子供たちを殺しまくるという大虐殺を繰り広げている2012年の後半にそのイスラエルに資金援助を行ってるコカコーラ社がこの映画のスポンサーやってこの映画が公開されたんですよ。殺人許可証を持つ男の映画ですよ!本当に趣味が悪すぎてキモいです。こんなことばっかりやってるんだったら007シリーズはもう作らなくていいよ。「ミッション・インポシブル」とかあるしね。
以上で受賞式を終わります。今年も素晴らしい映画が公開されることを期待してお正月のご挨拶といたします。