2010年09月19日

そして私は騙される



いやぁ、見てしまいました。「20世紀少年」三部作全部。

見る気はなかったんすけどテレビで第一章を見てしまってそしたら続きも見たくなるでしょ?
なんで見る気なかったかっていうとだってタイトルの元ネタがTレックスでしょ?あれってヤンキーやん?
60年代後半のサマー・オブ・ラブや反体制運動のサウンドトラックとしてのロックの機能がイギリスのグラムロックやハードロックが出てきて一気に体制迎合に変わって牙を抜かれていった渦中でその体制迎合の急先鋒やったのがイギリスのTレックスやゲイリー・グリッター(彼のヘアスタイルや眉毛を剃ったりするとこはもろに日本のヤンキーに影響を与えた)なわけでこれをタイトルに持ってくるところに浦沢直樹のセンスを疑ったわけですわ。

そもそも、浦沢直樹のお話のスタイルというのが僕が大嫌いなイギリスのミステリー小説そのもので(ディテールに無駄にこだわてページ数がやたらと多いところまで一緒)だから好きな作家ではなかったです。僕の親父は何故か「MASTERキートン」の大ファンだったんですけどね(笑

んで、そんなこんなで最後まで全部見て気付いたことは


これって「20世紀少年」パクってたんだね。

あの最初にヒーローがいる寓話的プロットがあってそれに従って話が進むところといい、ヒーローが存在するためには悪役がいるっていう設定といいまんまパクリじゃん。

そっか・・・、どうりではてなやその周辺で「ダークナイト」をよいしょしてる映画ブログ書いてる連中は「20世紀少年」スルーしてたんだ・・・・。

俺は浦沢直樹が嫌いだったばっかりに、というか日本のマンガを最近読まなかったばっかりにまんまと騙されてしまったということか・・・・・。

今度という今度は言わしてもらうよ・・・。

おい!「ダークナイト」よいしょして「20世紀少年」をスルー or けなしてた連中よ!!!
お前ら毛唐が日本の芸術作品パクって不当に利益を得てるんを見て見ぬフリしてたんやないか?ふざけんな!!!非国民が!!!!おまえらみん梨ね!!!!


ということで気を取り直して(笑 原作にはない最後のおまけのストーリー(クレジットの後に出てきます)がすごい評判のいい最終章なんですが、結局ねぇ、このお話自体が「社会を変えよう!」の60年代のサイケ・フラワームーブメントから「自分を変えよう!」のニューエイジ → セカンド・サマー・オブ・ラブ へと前衛的な思想が変化していってがっくり・・・。という時代の流れを否定的に見てるフリして実は結局そんなことは決してない(大概の人々は社会変革や理想主義には興味がない、という主張がある)ようなテーマになってるんですよ。実際。
なぁんだ、やっぱりしょせん日テレか、東宝か、学会か、電通か。と思ったところで最後にこの映画はおまけが入っててこれが「社会を変えようと思わず自分を変えよう」のメッセージを強調するエピソードかと思いきや実は!壮大なる社会変革を予言するような終わり方してるんすよ。


だって、最後の最後で救世主となったあの人と実際に社会変革を成し得たあの人が仲良くなっちゃうんですよ。こうなったらやることは一つぢゃないですか!!!

「終わらないぜ、サマー・オブ・ラブ!!」みたいなラストが日本映画を支えてきた大森一樹や相米慎二らの転向左翼系映画人へのオマージュになってるからたまらない。個人的な好みを除いてもこの映画は(僕は「ダークナイト」は大嫌い)ノーラン監督の作品をはるかに上回ってると言わしていただきます!!


おまけ

細かいとこなんですが主人公の遠藤ケンヂを雪山で助けてくれる老人は名前のモデルになったフォーク・シンガー(「カレーライス」という名曲がある)遠藤賢司で、この人は「日本のニール・ヤング」と言われてた人でして、ニール・ヤングといえば私生活では革ジャン(最高級のラングリッツだそうです)着てハーレーを乗り回すバイカーなんですね。だからケンヂが乗ってたカブは音だけ昔のハーレーみたいな排気音で最後の演奏シーンでケンヂが手にするビグスビー・トレモロ付きの黒のレスポールはニール・ヤングモデルなんですよ。(似せてるだけだったけど)


posted by fabrice du monde chien at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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