2010年05月03日

神話は大事だよ 



これは今回のお話とは関係ないもうすぐ公開のリドリー・スコット版「ロビン・フッド」のお話。

正直言いますがオタクの人の間では「ブレードランナー」の監督として名高いリドリー・スコット監督ですが、歴史物・戦記物を作らしたら「超」がつくほどの馬鹿なんですね。

「グラディエーター」の冒頭で森に隠れてるゲルマン人の軍団にローマの軍隊が上から弓矢を雨の如く降らせるシーンがありますが森の中に隠れた相手に弓矢の雨を降らしたって木の枝に引っかかるだけで大して効果ありません。これを姓に「スコット」とつくような大昔からゲルマン人(今のイングランド人)やローマ人と戦いあぐねいてきた民族出身(スイスのウイリアム・テルでもわかるようにケルト人がゲルマン人に抵抗する時のシンボルが弓矢、イギリスのパンクス2本指立てる仕草も弓を引いて反逆することを表す)の人が作るんだから情けない。だから今回のロビンフッドもちょっと心配なんですよ。

というような余談はさておいて前回の「タイタンの戦い」のポイント。
まず、ゼウスが化けることができる動物がアメリカのシンボルである白頭鷲であるということ。
主人公ペルセウスの格好が坊主頭にアーミーグリーンのシャツというまんま米軍兵であるということ。
ついでに書くとゼウスをはじめ鎧のすべてがアメリカ白人(と日本のダンプ屋)の大好きな鏡面仕上げのメッキ加工されてて殿様ハーレーのサドルバッグに付けるようなインディアンの民芸品もどきの「コンチョ(ご丁寧にフリンジ付きw;ハッキリ言ってダサい)」がアクセントにくっついてることなどからいかにも「アメーリケーン!」な雰囲気を出してるんだね、これ。

これは一体何を意味するのか?そしてこの映画のテーマ「神に従わず我が道をひたすら突き進むのが人の道」というのがこれまた「アメーリケーン!」な思想でありますし、いつの日か世のため人のため非力ながらがんばるペルセウスもまた神と崇められる(つまり人々を支配する権力の一部になる)こともあろうが、人が人として進む道(つまり自由への道)があることは皆の心から消してはならない。という、要はいつまでもどこまでもなにがあっても「アメーリケーン!(くどい)」というアメリカ人に道徳を説く映画なんですな。

さて、話は逸れますがゲルマン人である今のフランスにあったメロビング朝というのがローマ帝国を滅ぼしローマの皇位を継承するために自分たちを「1万年以上前に栄えたアトランティス帝国の王たる海の神ポセイドンの末裔」と称してたんですね。(これはフランス大好きだった僕の祖母も知っていたお話です)その王朝も滅んだわけですがアメリカ合衆国というのが建国以来大統領にはこのポセイドンとメロビング朝の末裔の人が代々なっているというオカルト伝説があるのです。

こういうオカルト的ではあるが確かに今の政治にも流用されている部分の神話の有用性を巧みに取り入れつつリアリティとファンタジーの間を結びつけようとしたのがこの映画の目的だったかなと思います。

ただ、神と人間との関係が宗主国と植民地のそれと酷似してたり(それゆえイギリスの俳優を多用したか?)なんだべか?と思う部分も多々あり微妙な作風になった映画でした。

それにしても3D映画には可能性がありますね。昔の映画を3Dに作り直すなんてことができる様になったら片岡千恵蔵の作品なんか3Dで見てみたいです。(あの顔を3Dでみたら迫力あるやろな)
posted by fabrice du monde chien at 16:28| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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