2010年05月02日

頭からガツン!



いやぁ、見てきました「タイタンの戦い3D」
オリジナルは子供の頃日曜洋画劇場でワクワクしながら見たもんなんですが(そして主人公をアシストする賢人アモンが「ロッキー」のコーチ・ミッキーだったのに悶絶した)こっちはオリジナルを超える衝撃があります。

まず上映開始10分足らずでですね、神と人間の間に生まれた幼き日の主人公ペルセウスに育ての親がヒューマニズム(神のように偉大でなくても心の広さで神を超えろ、というやつです)を説くシーン、このお父さんをイギリスの中堅俳優ピート・ボスルスウェイトさんが演じてるんですがこの親父がまた顔の大きさがちょっとした中華鍋くらいあるんです。

で、このオッサンが幼きペルセウスに顔と近づけてヒューマニズムをとうとうと説くシーンでなんと顔面どアップ(しかも3D)になるんです。

「なんだよ、この親父の顔面エクスプロイテーションは?」と劇場の全員が思ったらしくって、このシーンでみんな「プッ」っと吹いてましたね。

正直、今年一発目の「フォース・カインド」の「(暗闇からいきなり)ドワー!!!!」とかもう顔面力を駆使したような展開がアメリカでは流行ってるようですが今回のはノックアウトされました。いや確かにこのオッサンの大顔面アップ(3D)はハンパじゃないインパクトありますからねぇ。

あれこれと評価が芳しくないこの映画ですが、是非ともこの映画史上に残すべき衝撃の映像を体験してください。もちろん3Dでね。

それ以外にも書くことがありますのでこの映画のネタは続きます。
posted by fabrice du monde chien at 17:39| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月29日

輝ける21世紀ホラーの金字塔です。


いや〜、見ました。スペインが誇る最凶ホラー映画「REC」の2

これやっぱり世界中で話題になってたんですね。だっておもしろいもんね。一作目の方は個人的には過去15年間の内で作られたホラー映画の中で一番かもしれません。(日本人としてはやっぱり「呪怨」へのオマージュがあったのがうれしかった)

んで、2の方はありとあらゆる映画的ケレン味(登場人物の持ってるカメラによる映像というPOVという手法、多角的な視点から時間軸をずらして見せる「視点仕分け」と僕が勝手に作った造語の手法)をこれでもか、と盛り込んで前回からのお話を継承しつついい意味でみる人を裏切るために新たな要素も加わっておりますよ。

あと、細かいポイントは話にヴァチカンが絡んでまして、今回素っ裸のお子様ゾンビが出てくるんです。これがヴァチカンの陰謀の犠牲者らしんですが昨今のカトリック神父の児童淫行をにおわして楽しましてくれます。

それとまぁ、これまた21世紀に入ってからは イラク戦争勃発の原因になった「イラクが大量破壊兵器を持っている」というブッシュ政権後押しの虚偽報道などで話題の「虚偽報道、自作自演、民意誘導、印象操作」みたいなメディアの欺瞞が非常にうまいことオチに持ってこられてて「ああ、世の中神も仏もないものか」という気分にさせられる00年代の総括としての機能もきっちりしてる映画です。ホラー映画ファン以外にもオススメです。

あと、「だけじゃないテイジン」のカトリーヌちゃん似の主演女優のマヌエル・ヴェラスコ(こっちも子役あがり)さんの今後の活躍にも期待したいですね。(吹替はできればカトリーヌちゃんと同じ人でやってほしかった)

子役あがりの女優がXXXXXXXという展開からもおわかりのように今回オマージュとしてサンプリングされているのは黒沢清の「LOFT」の安達祐実と、ゾンビが実は悪魔憑きだった!という展開は東宝東和が勝手に設定付け加えたイタリアン・ホラーの佳作「デモンズ」の吹替版です(これ製作陣が見てるのかどうかわからないけど日本のホラー通なのは間違いないです)


posted by fabrice du monde chien at 19:14| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

三角公園



いや〜、観ました。「第9地区」けっこう拡大公開されてるんですよね。

いろんな人がアレコレ書いてるんでまぁ、そちらの方を参考にされた方がディテール的にはいいかと思いますが一つだけディテールに欠けてる(というか話に関係ないから削除されてる)部分がありまして。

それは何かと尋ねたら「宇宙人コミュニティの中に高利貸しが存在しない」ということなんですわ。
やっぱり人間(宇宙人でも)生活するにはお金がいりますんでこういう貧しいコミュニティでは暴利なヤミ金というのが必ず現れます。

で、そんなとこから金借りたら元から貧乏なわけなので利息スパイラルに陥って毎日追い込みかけられて生きた心地もしない毎日になってる人たちがおそらく大勢いるはずなんですよね。宇宙人でも。

金貸す方は仲間を2束三文で売り飛ばすような外道ぶりを発揮してたりやりたい放題。ってなのがあると思うんですがどうでしょうかね?

あと、僕が観た劇場の後ろの方にいた人が映画が始まって30分くらいの時にこういったのが聞こえた

「何これ、三角公園やん」
posted by fabrice du monde chien at 21:12| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

家族、そして闘魂



え〜、日本映画の「サウスバウンド」です。

どうでもいいけどホリエモンが出てきた時に誰かに似てると思ってたんですがの映画の監督の森田芳光さんだったんですね(笑

それはさておきこの映画、もと過激派(警察庁用語)のお父さんお母さんと一緒に東京から沖縄に引っ越す家族の物語なんですが描き方がなんと言っても「家庭崩壊エクスプロイテーション」の第一人者の森田監督なのでちょっと特殊。

原作は例によって読んでないんですが母親の連れ子である長女(かなり美人のはずなのに表情次第では何故か細木数子似になる北川景子さん)と父(豊川悦司)との関係が微妙なとこでして、一々反発しつつも大人の女に成長したためにお父さんの強引すぎるが逞しくもある「男の魅力」のとりこになりつつある心情とかが何気に描かれてるんすよね。

まぁ、これは単に豊川御大がキンチョールのCMでもお馴染みの「ヒモキャラ」なのが関係してそう見えるだけなんでしょうが、お母さんが長女を東京に残して沖縄に移住を考える後の展開を考えるとその伏線と思えるシーンがいくつかあるんですよ。

それとまぁ、森田監督は大森一樹と違って学生運動に共感するタイプではないので「反体制の闘士」であり続ける父の「強引で強力なリーダーシップを持って家族の支配者として君臨する」という圧倒的な存在感を「それって権力の象徴の天皇と一緒じゃん」とかなりアイロニー的に表現してるんすよね。

んで、この映画結局「家族の絆」みたいなこと言いつつも前半の長女を捨てて沖縄移住を決断する母の父をめぐる長女との確執みたいなのがあり、後半の「子供たちにとって尊敬される親であるために決別を余儀なくされる」という展開といいやっぱり「家庭崩壊(というか解消)」の映画なんすよね。

家庭という共同体がお互いの利益のために存在するとするならばその利害関係が変質、あるいは無くなった場合は当然にして共同体の解消に向かう

という「”家族の絆”っていうけど本当は相対的なもんなんだよね」という森田監督ならではの家族という共同体に対する意識みたいなのが垣間見える気がします。

ここら辺がよくある「家族の絆」を絶対視する映画と決定的に違うところかなぁ、と思いますがそれほど深く考えないで楽しく見ることができる映画ですよ。日本の映画って昔からこういう会社みたいな「公」の共同体と家族みたいな「私」の共同体との差異みたいなのを描く映画多いんですけどどういうわけか日本映画を語る評論家の諸兄にはスルーされがちなテーマなんすよねぇ。

なお、圧倒的なカリスマ性で家族とその周辺の人たちの人生に多大な影響を与えるお父さんは明らかに

アントニオ猪木

がモデルです。喧嘩吹っかけられた時にアゴを突き出して相手に向かっていく姿がそれを象徴してるって。
posted by fabrice du monde chien at 01:38| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月01日

もう一人のシャカイの敵



最近フランスで復権の兆しを見せるフィルム・ノワールの佳作「ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵No,1と呼ばれた男」なんでげす。


ジョニー・デップのパブリック・エネミーズの姉妹作品(個人的には「マラドーナ」も)とも呼べる本作、前後編二部作でございます。近所のビデオ屋には置いてませんのでなかなか見ることができません。

ジョニデ扮するデリンジャーはヤケクソみたいな厳罰化処置の犠牲になって人生を台無しにされた男が宿命的に法律や権力と戦うお話でしたが、こちらはもっとヘヴィというかつい最近までフランスのタブーであったアルジェリア独立戦争で鎮圧する側にまわって罪もない人たちを殺してしまったトラウマからやはり宿命的に法律や権力と戦うはめになった男をヴァンサン・カッセルが熱演しております。

どちらも「民衆の敵」と言われておりますが、本当は民衆は彼らを支持したのであります。

シーサーさんにお引越ししてからご紹介してる「マラドーナ」「パブリック・エネミーズ」「ジャック・メスリーヌ〜」とアウトロー伝記もの3本。これらを観ずしてフィルム・ノワールを語るなかれ。まして男の生き様を語るなかれ、です。
posted by fabrice du monde chien at 00:18| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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