2011年01月09日

Return to Ireland



はい、最近では「トロン レガシー」が好評なディズニー実写映画の隠れた名作「Return to Oz」です。

何しろこれは大昔(1939年)にメトロ・ゴールドウィン・メイヤーが製作したこの映画


の続編なんですよ。この映画終戦直後に日本でも封じられてました。といいますのが戦地から帰ってきた復員兵たちやその他空爆で家族や我が家や財産を失った人たちを慰めて復興への意欲を燃やさせるのに打ってつけの内容だったからです。実際、かなり当時日本でも話題になったそうです。

それと重要なことですが、戦前の大日本帝国というのが名前から政策からヴィクトリア調時代の世界一豊かな国だった大英帝国を目指して植民地政策やら何やらを行ってた国でして「脱亜入欧」と言うときには「欧」は英国以外の国は決して指さなかったんですね。
その英国も20世紀に入ると最早ガタガタになる一方で、いつまでもアカンようになった国の政策を踏襲する日本に対して「ええかげんシフトせぇよ」という意識改革を促すためのアメリカによる日本人の啓発のための映画でもあったのです。劇中の「黄色いレンガの道」はお金ですね。武力で他国を侵略するんではなくて貿易で儲けなさい、というメッセージともとれるのです。

ちなみに原作もそういう社会・経済を風刺したような内容なんですね。wikiを参照してください。

さて、それから50年近く経ってから続編が作られたのがディズニーのこの「Return to Oz」なんですね。製作会社も違うし権利関係が時効でクリアになったのを見計らっててさすがディズニー、商売がうまい!と思わずうなってしまいます。

んで、原作も前作も政治風刺ネタを内包するという宿命は変わらずで本作にも強烈なメッセージが込められてますわ。それは。


FU*K ニューエイジ(っていうかホメオ◯シーとかその辺)

です。
最初の方で主人公のドロシーたんが変な療養所に入れられて、どう考えても医学的根拠無さげな代替医療を施されそうになって逃げ出す場面があるんです。

まぁ、何度も申しますがディズニーというところは創始者がアイルランド系の人でありまして、ホメ◯パシーなんてんなニューエイジの中でもそっち系はほとんどが英国由来(ホ◯オパシーにいたっては王室が奨励してる)なもんでこれは叩かない手はない。ついでに50年代には良かれと思ってレッドパージ(アイルランド系は伝統的価値観を重んじるカトリックが多いため共産主義に反発した)に加担したけど赤狩り一派のレーガンが政権取る頃にはその役割はモラルなんちゃらだのをはじめとする宗教右派に乗っ取られてしまうわけなんでそれらに対する不満も80年代には爆発したことでしょう(ニューエイジとアメリカの宗教右派が直接関係あるかどうかは不明です)


そしてオズの魔法使いで西遊記の天竺にあたる目的地は「エメラルドの国」というなんとまぁアイルランド系の人が心の中に思い描く故郷の風景そのまんまの世界だったりします。



という感じでディズニーの実写映画って多くが「アメリカのコミュニズムとその周辺カルチャー」とか「北アイルランド問題」とかをず〜っと引きずってるんすよね(笑


さて、1作目で主人公のドロシーたんを演じたジュディ・ガーランドは不遇な生涯を送ったことで有名でその娘がライザ・ミネリですね。



んで、「Return 〜」の方でドロシーたんを演じたフェアルーザ・バルクさんは現在こんなんです。


口の開き型が晩年のジュディ・ガーランドに何故か似てるんすよね。似なくていいのに(笑
posted by fabrice du monde chien at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月03日

NO MORE アイデア泥棒



皆様あけましておめでとうございます。

はてなブログから引っ越して初のお正月でございます。

新春一発目は大分前から持っていたネタ。映画館で上映前に流される劇場内での勝手な撮影の禁止を呼びかけるCMなんですが、なんとこれ元ネタがあったんです。



テクノ界の重鎮(古株)のスヴェン・ヴァス(ホントはスヴェン・フェートだと思う)のPVです。ウド・キアーではありませんよ。

まぁ、この人はロックとは完全に路線が違って最初からドップリとテクノ一直線であった関係で知ってる人は知ってるけど一般での認知度は皆無だし、何しろ20世紀の終わりから現在もイギリス以外の国でポップカルチャーが台頭すると(英国の息のかかった)メディアが総攻撃かけてくるというような状況でもあるわけなんで知らない人がいてもおかしくはないですよね。


それにしても曲といいパントマイムといい似てるでしょ?



ということで「NO MORE 映画泥棒」といいつつアイデアをテクノの重鎮スヴェン・ヴァスのPVからいただいていた。という小ネタでした。
posted by fabrice du monde chien at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月24日

転向物語




ええ、前回の続きですが「トロン レガシー」のテーマについて。

それは


団塊左翼の転向

です。
そう、予告編で若き日のジェフ・ブリッジスと老成したジェフと両方出てくるでしょ?あれですよあれ。

若き日のジェフこそが理想に燃えてた頃の団塊左翼で老成したのがその転向後。

この2つの人格の対峙こそがこのトロンの骨子ですよ。
いや、それにしてもこういうテーマをよく考えたもんですな。
posted by fabrice du monde chien at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月22日

00年代の総括映画



私はここに断言する。


この「トロン レガシー」こそが00年代よいう時代を総括する映画であると。

なんていうかねぇ、911とブッシュ政権だけで語られることが多い00年代ですがIT革命が(一応)起きたことも忘れてはならんと思うですよ。

その影響で隣国のイギリスの影響下にあったせいで「ハンチング帽かぶったドカチンの国」と世間で認識されていたアイルランドがバブルで大変身しましたし、インドもIT産業で台頭してくるしで(何故か日経やテレ東ではインドばっか持ち上げるのなw)国際的な影響力もこのIT革命は持ち合わせておりました。


ところがITバブルが弾けるやら何やらで00年代には暗雲が立ちこめてきまして、マイク○×フトみたいに先人が切り開いて本来であれば誰もが共有すべき権利としてのIT関連のインフラを勝手に独り占めして有償で売りつける会社がパソコン業界を牛耳るという1作目の「トロン」そのまんまの状況が出来上がってしまいました。(「〜レガシー」の方の冒頭でその件について揶揄したような話が出てくる)

しかも、ネットウヨクなんてのが日本に現れてIT業界は一体どうなってんの?というくらい混沌とした状況になってしまったわけなんですわ。



そんな、IT業界に疎い一般人からしたら「なんだかなぁ」の状況を鑑みて「おそらく00年代には裏でこんな事態が起こっていたんではなかろうか?」と脳内妄想をめぐらしたら出来上がったようなストーリーになってますよ。この映画。
個人的には「あ〜、なるほどね」と納得することしきりの展開でお話自体も楽しめるんですが何といってもこの映画、3Dで描かれるプログラム中の世界は圧巻だわ、音楽はダフトパンクでしかもめちゃくちゃ高音質で劇中ガンガンかかりまくるわで文句なしの映画です。

そして、この映画のテーマというのがこれまたナイスで「ああ、アメリカでもそれって話題になってるのね」と妙にうれしくなってしまいました。

と、勿体つけたところでこの映画のテーマについて語る次回に続くのでした。
posted by fabrice du monde chien at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月20日

ディズニーとばしすぎ



え〜、詳しいことは後日書くとして、この映画、前作に続きジェフ・ブリッジス(ほぼ主役)が出演します。


そしてこの人も製作のディズニーもアイルランド系なんです。

まぁ、その他の出演者もアイルランド系が非常に多いんですが、この映画の中にクイーンズ・イングリッシュを喋るキャラが出てきます。マイケル・シーンというイギリスの俳優さんが演じてます。

ネタバレになるので詳しいことは話せませんが、プログラミングの世界の住人たちの中でプロレタリアート革命(演者は主に黒人)を起こそうとしてる反乱分子をうまいこと言ってひととこに集めておいてその裏では支配者側とつるんでいるという二枚舌野郎なんですが、こいつをジェフ・ブリッジスが


爆殺します


もう、この展開が「返せ!北アイルランド!!」って感じで最高ですた。

ただ、こういうアナーキーな展開をディズニーみたいな大手がやるってのはどうかと・・・・。
posted by fabrice du monde chien at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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